目次
【はじめに】
この記事は下記記事の続きとなります。
大問1、2、3については下記の記事をご覧ください。
また、実際に解いている動画をYoutubeの方にアップしました。
記事だといまいち分かりにくい方はこちらの動画をご覧ください
【概要】
2023年度の平均点12.8点(リスニング含む)
2024年度の平均点14.8点(リスニング含む)
問題と解答は下記リンクでHPにとんで頂き、HP内の「令和6年度入試問題と解答を見る」のリンクからPDFで確認できます。
ブログ内容は問題と見比べてご確認頂けると分かりやすいと思います。
【大問4】
(1)①
問題種:空欄補充(単語)
必要スキル:【単語力】Why don’t we~?
解法: ① の後ろがdon't weであることから熟語知識で瞬殺。頻出の「誘う」表現となる。Let’s、Would you like 名/~ing/to 原形など、「誘う表現」は一通り押さえておくべき内容。Why don’t you~?(提案)との違いもきっちり区別して覚えておきたい。
A.イ
(1)②
問題種:空欄補充(単語)
必要スキル:【文脈把握】会話の流れ/【単語力】give,me,by,Friday
解法:実は①とは求められるものが異なる。こちらは、会話の流れを掴む必要がある。
give me ② (与える/私に/ ② )と、応答文の一部 by Friday(まで/金曜)の4単語の知識が必要。多義語のbyのみ少し難しい。
② を要求して「金曜まで」と期限を切られたことから、選択肢はtimeのみ当てはまる。
A.ア
(2)
問題種:空欄補充(文の一部)
必要スキル:【文脈把握】接続語/【単語力】下記該当部/【文法】不定詞の名詞的用法
解法:(A)に入る一文を4択から選ぶ問題。(A)の直後がbut=逆接であり、その後がit's tough(それは/どんなだ/しんどい)という”ネガティブ”な反応であることから、(A)にはポジティブもくしはフラットな内容が入ることを確認する。後は選択肢を吟味。
ア. I see what you mean(私は/分かる/~もの/あなたが/意図する)
イ. My bike has a problem(私の/自転車は/持っている/一つの/問題)
ウ. I'm sorry I can't (私は/どんなだ/残念な/私は/できない)
エ. I want to go there by car(私は/欲しい/行くこと/そこに/~で/車)
イ、ウ、エのいずれも自転車で行くことに対してネガティブな反応。よってフラットに相手の発言を受け止めているアが正解。
A.ア
(3)
問題種:該当情報のサーチ
必要スキル:【読解力】検索方法/【単語力】下記該当部、in front of、a lot /【文法】不定詞の名詞的用法
解法:bike/train/busという3種の交通手段の内、busにおけるnote(メモ)内容を本文から探して選択肢を選ぶ問題。
busで本文サーチし、本文中程に発見する。以降の文で、Time(時間)とFare(料金)以外の情報を流し見る。
すると4行下に The bus stops just in front of the history museum(その/バスは/止まる/ちょうど/中に/正面/の/その/歴史/博物館)が見つかる。
エ.We don’t need to walk a lot from the stop(私達は/しない/必要とする/こと/歩く/たくさん/から/その/停留所)
該当部に言及しているエを選ぶ。
A.エ
(4)
問題種:表の読み取り
必要スキル:【文法】比較/【単語力】曜日の意味、下記該当部
解法:6つの選択肢を表を見ながら正誤判断をしていくのみ。2つ正を選ぶ。
ア.dinner~Wednesday begins at 5:30 p.m.(夕食/水曜日/始まる/に/5:30/午後)
→表から誤
イ.~opens~lunch at the same time every day(開く/昼食/に/同じ/時間/毎日
→表から正
ウ.~Saturday evening,~cannot enter~before 6:00 p.m.(土曜/夜/できない/入る/前/午後6:00)
→表から誤
エ.~fried chicken~dinner~10(フライド/チキン/夕食/10)
→表から誤
オ.~grilled fish~lunch is higher than ~spaghetti~dinner(グリルド/フィッシュ/昼食/どんなだ/もっと/高い/より/スパゲッティ/夕食)
→表から正
カ.検討不要
A.イ、オ
【傾向と対策】
・目安となる得点に関して
まず、平均点が14.8点と非常に高い。
もし、このレベルの問題が続くようであれば、英語での失点は受験の成否を決めかねない。
オール4以上の学校を狙う場合、満点の22点が基準となる。リスニングも含めてせめて2ミスの20点には抑えたい。
オール3以上4未満のレベルでは17点前後が基準となるだろう。
但し、流石に平均点が高すぎるので、難化調整を予想する。
・配点に関して
2点問題は大問2の(2)、大問4の(4)である。
大問2の(2)は並べ替えで1,3,5番目の単語を答えるものだが、”3つ正解で2点”である。
→moreを使ったシンプルな比較文の並べ替えに、グラフの読みとりが絡んだ問題となる。
どちらも平易ではあるものの、落としてしまうと一気に苦しくなるので、基本文法事項に
関する並べ替えは演習をちゃんと積んでおきたい。
大問4の(4)は2つ選択肢を選ぶが採点は独立しており、選択肢1つの正解につき1点となる。
→難しい問題ではないが、個別に採点してくれるのはありがたくはある。
2点問題ではないが、大問3の(5)①②は二つできて初めて1点となる。
→こちらも単語を選ぶ問題で平易な問題。問われるのは語彙力で、特に対策は不要。
・必要となる知識やスキルについて
まず、大問1は会話文、大問2はグラフ、大問3は説明文、大問4は会話文と表という種別となる。
やや会話文のボリュームが多い。会話文が苦手な生徒さんは多いので、<会話=キャッチ―ボールより前後の応答内容から会話内容を推測する>という基本事項ができているかは必ずチェックをしておきたい。
大問2のグラフや大問4の表は、慣れていないと面食らうかもしれないが、慣れてしまえば非常に少ない知識で問題が解けるサービス問題である。こちらも必ず慣れておきたい。
次に文法について。
今回解法に必要となった文法事項は、実は<仮定法/比較/不定詞の名詞的用法>の3つのみである。
特に「比較」が必要になる問題が多かった。数字を含んだ問題、例えばグラフや表では自然と使うことになるので、文法では「比較」は最重要事項と言える。
とはいえ、今後何の知識が必要になるかは不明で、文法知識を補助的に使える場面も多いため、必ず<教科書のKey sentenceレベルはマスター>しておきたい。
逆に言うと、それ以上特別な対策は不要だともいえる。
最後に熟語も含めた語彙について。
読解がメインになっているので、語彙力がベースとなる。
ちなみに、必要になった熟語は<thanks to /because of 名/Why don't we /in front of/a lot>の5つである。
記述式だった時の内容と比べて、必要な知識が増えた訳ではなく、文法の重要度が下がったため語彙力の重要度が相対的に上がった。
逆に言えば、だいぶ英語の準備は楽になったともいえる。
ただ、実はそれも人により意味合いが異なる。
英語が得意な人にとっては、英語で差がつかなくなったのでマイナスに働くだろう。
一方で英語が苦手な人にとっては、対応できる範囲の知識で収まってくれる確率が高く、歓迎すべき傾向だろう。
英語で差をつけるのが難しくなったので、どの科目で差をつけるかは結構悩みどころになる人もいると思われる。
最後に、準備事項をまとめておく。
・文法は教科書のKey senteceレベルは完璧に(「比較」は優先度高い)
・単語と熟語の和訳に注力
・グラフ/表問題の解き方に慣れておく
・会話内容の推測を前後の応答内容から安定してできるようにしておく
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