名古屋市守山区にある<個別指導なのにプロ講師>をモットーとする、守山個別塾のブログとなります。
苗代小、廿軒家小、守山東中学、守山中学の生徒さんを中心に、近隣の千種中や地元高校生の指導も行っています。
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合格実績ではなく、通知表の数値の変化となります。
個別指導塾を検討される方は、まずは通知表の数値ということが気になる方が多いと考えるためです。
また、生徒さん毎に多様な課題があります。例えば下記のようなものが代表的です。
・学習時間を確保する(量)
・効果が見込める学習方法に修正する(質)
・提出物を出せるようにする(通知表の「主体的に学習に取り組む態度」の改善)
全てに当てはまる生徒さんも多いですが、一部の生徒さんもいます。
いずれにしろ、「ちゃんとやろーね?」で済むはずもなく、中期的に改善を行っていくことをモリコベ!では想定しています。
よって、データは”入塾時→直近”のデータで記載させて頂きます。
※小学生や新中1生からの通塾生はbeforeのデータがとれないため記載しません。
※中3生の場合、3学期でなく入試に持ち込む2学期のデータをafterとして採用します。
※各ケースについての「備考」は長いのクリックで非表示にできます。内容は、講師が考える課題やそれに対する対策が記載されています。数値変化と合わせて具体的にどのようなアプローチをしているのか、ご参考のために記載しております。
【中1時点の入塾生】
ケ ー ス ① :10月途中入塾。週2回コース。5科目指導。通塾経験なし。
データ詳細:before=1年生1学期、after=2年生3学期
各科目変化:英語2→3、数学2→3、国語2→3、理科2→3、社会2→3
合 計 変 化 :5科目内申10→15
備考
提出物については自分で出せる生徒さんでした。テストは平均点の半分ぐらいで、学習量の確保のため自習を設定しつつ、授業と週次単位での宿題の回し方で質を向上させる取り組みとなりました。
「つい、さぼってしまう」というメンタル面での課題があり、宿題の質がおざなりになったり、やりきれないことが続き、ボトルネック化していました。
本人の進学における希望を聞き取りつつ、現状時点で成績での予想進路を提示することで、まずは”理屈面”でのギャップを明確化しました。
頭で理解しても日々の行動は変えられないのが人間なので長い間同じことを言い続けることになりましたが、ちょうど1年程経った辺りから、日々の取り組みが改善されてきて、テストも平均点辺りになり、通知表も改善されました。
現状でも、”必要な進捗を週次でやり切れない”という課題はあり、そこの改善に取り組んでいます。
ケ ー ス ② :新中2生として春期講習を経て入塾。週2回コース。通塾経験なし。社会以外の4科目指導。
データ詳細:before=1年生3学期、after=2年生3学期
各科目変化:英語2→3、数学2→3、国語3→3、理科3→4、社会3→4
合 計 変 化 :5科目内申13→17
備考
暗記系は強く、社会は自分で良い点が取れている生徒さんでした。課題は特に英数と理科の化学物理で、理解が必要な部分が弱いことでした。
入塾して直ぐに、理数については改善が見えました。
一方で、宿題をやってこなかったり、偽装が続いたので、宿題完了の報告を授業外の日に塾に来て宿題を見せてもらったり、テキストの解答を保護者の方に預かってもらう形にしました。
ただ、この宿題管理の体制も時間とともにおざなりになってきたので、本人と話をした上で「答えにアクセスできる状態だとどうしても答えを写してしまう」ということだったので、授業の中で講師が丸付けを行う形に変更しました。授業は直し中心とし、進捗に合わせた宿題とその日チェックしたの宿題の中で零れた知識を次の宿題として覚える/理解してくるという形を現在とっています。
もう一段上へのトライが現在のテーマです。
ケ ー ス ③ :新中2生として4月から入塾。週1回コース。通塾経験なし。理数の2科目指導。
データ詳細:before=1年生3学期、after=2年生3学期
各科目変化:英語2→3、数学1→3、国語2→3、理科2→3、社会3→3
合 計 変 化 :5科目内申10→15
備考
提出物が出せておらず、最初の内は提出物をしっかり出せるように意識して指導をしています。「やれたら出す」というスタンスだったため、対象物の確認をしつつ、提出物を終わらせるために自習を活用する体制にしました。
また、当初は英語も後々指導対象とする予定であり、借金が嵩むと首が回らなくなる英単語に関して、入塾~夏までに1年生の復習を完了させるように自習のコマで学習とテストを行う体制を取りました。
理数のテストは直ぐに改善が見られましたが、一方で「まぁ、こんなもんでいいっしょ?」という慢心も透けていたのが懸念でした。
実際に2学期後半から怪しい雲行きとなっており、それを想定していた夏頃からメンタル面での指導を強く押し出しています。
また、理解することが不得手、ではなく、理解しようと”行動”することが不得手のため、ここも大きな改善ポイントとして取り組みを始めています。
前者と後者は似て非なるもので、前者は”トライはする”けどその程度や効率が芳しくないということですが、後者は”トライ自体があまり行われず”、なんとなく分かった気がする=この内容は既に完了済みのステータス、と根拠なく変わってしまいテストを迎える状態です。
この場合、こういった類のやり取りが発生します。
Q.何か分からないことはありますか? A.特にないです。
Q.この間違えた問題、どこが分からないですか? A.この問題が分かりません。
現在、下記のルールを設定し、「理解へのアプローチ方法」のトレーニングを行っています。
1.既習内容でもいきなり問題を解かない。
2.例題をしっかり読み込んで、理解しきったと思ったら問題を解く。
3.間違えた問題に関しては解説を読み込んで「どこが原因で間違えたのか」と「正しい知識」をハッキリさせるようにする。
4.答えが合っていた問題でも「他人に教えられるかを自問自答して」NOなら3のプロセスを行う。
5.3と4の過程で疑問点・不明点を明確にして”個別具体的な質問”を洗い出して、授業で講師に質問をする。
メンタルの課題の影響もあり、5の内容がどうしても「その場で考えた付け焼刃の質問」になってしまっていましたので、1~4のプロセスが踏めていないと判断をしました。
ですので、週1回だった自習を本人の判断で週4回に増やしてもらっています。
底上げが起きる3年生を踏ん張り切る力を身につけることが目下の課題です。
【中2時点の入塾生】
ケ ー ス ① :2年生の2月に途中入塾。週2回コース。英語以外の4科目指導。大手進学塾の個別指導コースから切り替え。
データ詳細:before=2年生2学期、after=3年生2学期
各科目変化:英語2→2、数学2→3、国語2→3、理科2→3、社会2→3
合 計 変 化 :5科目内申10→14
備考
提出物が出せておらず、3年生時点で出し漏らしがないように確認を繰りかえしました。最初の内は前日までにできていないこともあり、急遽こちら主導で提出物を仕上げることもありました。
また、当初は英語も指導対象としていましたが、トライする中で借金が嵩みすぎていたことと、本人の忌避感が強すぎて、他科目へリソースを配分していく判断を入塾初月に行いました。
ご家庭からの要望で宿題等で不備があっても叱らないでというご要望があり、難しい舵取りになりましたが、各科目基礎点狙いの演習と直しを授業の中心として対応をしていきました。
ケ ー ス ② :2年生を終えて新中3生として春期講習を経て入塾。週2回コース。通塾経験あり(種別不明)。数学以外の4科目指導。
データ詳細:before=2年生3学期、after=3年生2学期
各科目変化:英語3→3、数学3→4、国語1→2、理科2→3、社会3→1
合 計 変 化 :5科目内申12→13
備考
この生徒さんも提出物が出せておらず、3年生時点で出し漏らしがないように確認を繰りかえし、出し漏らしがないように留意をしていきました。
科目に関しては数学と理科の物理が得意で、文系の特に国語と社会が苦手で、とはいえ社会の通知表は3でしたが、テストは平均の半分ぐらいで、なぜ3がついているのか不思議というのが保護者様の所感でした。
まず、国語に関しては読解力と記述力が不足しており、また、それらの能力は一朝一夕でなんとかなるものでもないことから、漢字/文法/古典という覚えることで加点をしやすい部分をメインターンゲットにして通知表の改善を狙いました。
結果としては、漢字が前日までに一通り覚えてテストをしても本番で抜けてしまうということで、目論見からやや低調な出来となってしまい、3に届かず2となってしまいました。本人の「死守しなくては!」という意識を引き出しきれなかった点も指導の不足と振り返っています。
理科に関しては2学期の生物をいかに乗り切るかが難所と事前に想定していたので、夏の間に事前に学習を済ませておき、2学期中は繰り返し確認を取る形でなんとか凹まずに乗り切ることができました。また、1学期の物理や2学期期末の化学において用語の抜けやあやふやな状態は懸念されましたので、重点的に確認を繰り返すようにしました。
指導外科目としていますが、これについては数学も同様なことを実施しています。
そして、問題の社会は一学期にかなりのリソースを割いて取り組んだのですが、結果として点数は入塾前と変わらずで、テストの点数本位で評価される3年生になり、1となってしまいました。
用語を覚えるまでは良いのですが、用語とその内容を紐づけて覚えることができず、テストに対応できないという現象が発生していました。
テキストの本来回答になる「用語」を見て、その説明にあたる「問題」を答えられるようにするというトレーニングを対策として行いましたが、そらで確認してみるとほぼ内容が出てこず、また生徒さん自身も、用語の説明を見てもそこに書いてある言葉の意味が分からないという感じで取り組みの姿勢が良くなっていきませんでした。
1学期の副教科がかなり悪い数値だったこと、夏の模試を経て、英語がテストは対応できているが模試ではほとんど点が取れていないということも問題点として挙がってきたため、ターゲットを再考して社会へ振り向けていたリソースを英語へと再配分することにし、内申が大きく足りていないチャレンジ校ではなく、押さえておきたい第二志望校を死守することを意識して受験までを考えていきました。
第二志望は死守できましたが、あくまで次善の策で、正直こちらとして対応しきれなかったケースだと思います。
生徒さん一人一人とじっくり向き合っていくのが個別指導のやり方だと思うため、大手塾さんのように数字を前面に押し出すのは、ちょっと慣れないと感じるのが本音です。
一方でプロ講師や安定した指導と言いつつ、実際はどうなんだ?ということは、さもありなんと思いますので、本記事を作成しました。
前身の塾からの引継ぎの生徒さんや小学生や新中1時点でのご入塾の生徒さんが省かれるため少ないデータとなりますが、ご参考になれば幸いです。