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【大問2はパターンが決定か。2年連続漢文も、難度は易化。(去年が難し過ぎた)2024年度愛知県公立高校入試傾向分析~国語大問2・4(漢字・古典)】

更新日:6月12日


2024年度愛知県公立高校入試 国語大問2・4(漢字・古典) 傾向と対策

さて、2/22に2024年度愛知県公立入試が実施されました。

今回、昨年度からマーク模試になってばかりということで、これから受験を迎える愛知県の生徒さんや保護者様は気になっているところかと存じます。

昨年度と今年度とを比較して傾向が推察できるところも出てきましたので、記事にしていこうと思います。


【大問2の傾向と対応】

<傾向>

(3)が全体から部分になったものの、23年度とほぼ同じ問題構成でした。


(1)音読みに対して漢字を2語あてはめる

(2)複数意味がある漢字の訓に対して傍線→音で同じ意味になる選択肢を選ぶ

(3)四字熟語の後半二つを選択肢から選ぶ


→多少違いはあるもの、(1)音、(2)訓、(3)四字熟語で今後もいきそうです。


<対策>

(1)、(2):漢字の書き取りに合わせて漢字自体の意味も合わせてインプットしましょう。

辞書を・・・引くのは無理なのは分かっているので、ワークに載っている使用例の熟語とその意味を覚えておき、そこから漢字の意味を引き出すトレーニングをしておきましょう。

今回なら「収穫」や「拾得」、「著者」や「顕著」などを押さえているかが大事です。

☆<漢字の意味を”熟語で理解し”、熟語から意味を引き出せるようにしておく>


(3):対策をしてもよいですが、覚える候補が多く、コストとリターンが見合っていないです。

他によっぽど得点できるところがなくなったら、で良いと思います。

優先順位は低目です。他の加点が見込めるところの対策に時間を回しましょう。

☆<コストの割に1点しか望めない。対策するなら最後の最後!>


【大問4の傾向と対策】


※大問3は著作権で本文が分からず記載しません。


<傾向>

古文と予想した人も多かったでしょうが、漢文が連続できました。

※当然、古文がいつきても良いように準備は必要です。


23年度は主語判定の問題が出ましたが、今年は全て内容理解でした。

※ただ、主語判定は古典の鉄板ですので、引き続き出題されるものと考えて対策しておくべきと考えます。


文章自体の難易度は23年度に比べると易化したと判断しています。

23年度よりも24年度の難度に合わせて調整されると予想します。


<対策>

(1)「忠」「正」「公」「清」といった感じの意味をなんとなく掴んでいるかが問われています。大問2(1)(2)の対策と同様の対策です。

☆<漢字の意味を”熟語で理解し”、熟語から意味を引き出せるようにしておく>


(2)(1)と同じく「禍」「福」の意味がなんとなくでも分かるかを問われています。「コロナ禍」「幸福」といった言葉を理解していれば解ける問題です。

☆<漢字の意味を”熟語で理解し”、熟語から意味を引き出せるようにしておく>


(3)少しだけ漢文の知識が必要になります。文末「んや」で反語となり、「異なるだろうか、いや、異ならない。=同じ」という解釈が必要です。2年生で習った論語の「楽しからずや」「君子ならずや」で反語の知識が意識的・無意識的に残っていないと解釈できない可能性がありました。それが分かれば前文に着目し、同じような趣旨であるイを選ぶのはたやすいと思います。

☆<中学で習う数少ない句形である”反語”に関してはきっちり理解しておく>


(4)間違えるならここです。「自然界で鳥や魚が人間につかまるのは餌を貪るからで、人間も財利を貪るから失敗して落ちぶれる。公正に職務に励め」と皇帝が臣下に伝えた話が本文です。

イの「自然界の道理を例にとって家臣に理想の主従関係を示した」を選ぶ気持ちは分かります。

主から部下へ訓話をしているので、イも完全には間違いとは言えない。

ただ、”理想”とは断定できない。”戒め”なので、最低限であり、理想はもっと上かもしれない。正解はウの「長く富や地位を守る方法を語った」です。

逆にこちらは「金と地位の守り方」なので、なんとなく”ゲスっぽくて”選び辛い。

でも、「~そうすれば災害なく、長く富貴を守らん」と言っているので、明確に本文に根拠があります。

☆<読み手の感覚を入れ過ぎると判断に迷う場合が多々あります。選択問題においては”客観性”=”本文からより確実に言えること”を重視しましょう>


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