【内申点対策】愛知県公立中学3年生の通知表における教科別内申評定分布の割合
各年度の公立高校受験者の通知表から評定の分布と平均評点を取り出した表です。
公立高校受験者のため、中学3年生の3学期内申(令和5年度以降は2学期内申)となります。
副教科の4教科に関してはテストを基準とするのは難しいですが、5教科に関しては定期テストの学年順位にて基本となる評定を求めることができます。
実際には、そこから授業態度や提出物評価などを加味して評定が決定されます。
注意点として、あくまで中3生の評価という点です。
中1生と中2生に関しては評価における定期テストの点数の重み付けが下がる傾向があるため、テストが上位13%に入っていても、評定は4どころか3になったりする生徒さんもいます。また、その逆も起こりえます。
実際にはこれらの歪な評価は、受験に関わる中3生では是正されることが殆どです。(提出物の漏れや遅延などは当然除外して、です)
そのため、学年順位を確認し下記の表に当てはめることで、受験時に使用する中3生の評定をおおよそ見当がつけることができます。
中1生と中2生で注意したいのは、学年順位から当てはめた場合に、”該当する評定より上”の評定をとれている場合です。
中3生からは評定における定期テストの点数の重みが高くなりますので、結果的に評定が1下がることが良くあります。
それを念頭に中2生から対策を考えておく必要があるので、お気をつけ下さい。
【内申点対策】公立中学の元教員の方の情報による内申点の評価の決まり方について
前提①:複数教科担任がいる場合はベテラン先生の評価基準が優先されがち
ベテランの方の先生が評価基準になることが多い。複数教科担任がいる場合は、ベテランの方の先生に基準を聞きにいったり、考え方を参考にすると良いかもれしれない。
前提②:各教科で先生が一人でも違えば評価基準は毎年変わる
メンバーが違えば、毎年評価基準のすり合わせが行われるため、評価基準は若干変わる。
前提③:期末テスト後に提出物が出された場合は、評価材料の追加収集の可能性が高い
事前に取り決めた評価材料に関して不足があった場合に設定される場合があり、タイミングに敏感になっておいて損はない。
前提④:先生毎に多少裁量権があるが中三生はなるべく客観性を重視してつける
複数教科担当がいた場合でも、担当先生は評価の裁量権を持つ。しかし、それほど大きくはない。受験が絡む中三生程、客観性と公平性を意識した評価になる。評価数値のボーダー(2と3、3と4など)の場合、この裁量で数値が変わる側面も否めない。
授業内での評価
挙手回数
挙手回数をメモする先生であれば評価になる。授業中、授業後に回数を数えていえるかを見極めると良い。数字で数えられるものは先生も理由として説明しやすい。
実際に当たって発言したか否か
挙手回数よりも実際に当たって発言した方が評価を付けやすい。内容が間違っていても問題ない。
実験や実習などの座学以外の授業の場合
実験器具の準備を一番に行動するなど、前のめりに行動する姿勢を見せてくれると評価がつけやすい。班単位でのグループでの活動の場合、関係ない内容ではなく、活発に活動内容について話をしているグループが評価されやすい。グループでの話し合いは、「思考・判断・表現」(2番目)の項目での評価になることもある。(テストで加点しにくい項目なのでおすすめ!<モリコベ)
先生の授業進行への貢献度
困っている子を助けたり、先生への傾聴を促したり、授業を盛り上げたり(授業の趣旨に沿って)先生の仕事をアシストしてくれる生徒には評価をあげやすい。
あくまで傾向
全く別の評価基準を持っている先生もいるので、あくまで傾向。ただし、挙手回数など数字でカウントしているものであれば、公平な評価となり得るので、カウントしている場合は評価加点が付くとみてよい。
英語のスピーキングや理科の器具の扱い、音楽の歌やリコーダーテストなどの技能系について
当然評価対象となる。「主体的に学習に取り組む態度」(3番目)の項目ではなく、知識・技能(1番目)での評価になるものもある。
授業後の評価
授業後の質問
質問の有無は直接評価に関わることは少ない。「やる気があるな」という印象にはつながる場合もあるが、忙しいタイミングだと困る部分はある。その中で「明らかに分かっていることを聞きに来ているな」などは悪印象になる場合もある。
提出物の評価
ワークについて
提出遅れについて
期限遅れは大きいマイナスが付く。加点を狙ってあれこれやって遅れるよりは、まずは期限内にページに漏れなく指定されたやり方で出した方が被害は小さい。
明確な加点手段
ワークを1周ではなく、2周、3周とやるごとに加点が付きやすい。回数も数字なので評価がつけやすい。
先生が見落とすリスクもあるので、複数周回したことを伝えるため【1周目】【2周目】などは、大きく書いてしっかり伝わるようにする。
注意点
途中式など問題を解く過程をワーク内でなくノートやルーズリーフでやっていて提出されない場合は、過程について評価できず評価が下がる場合がある。問題を解く過程もきっちりワークに記したり、別紙の場合は合わせて提出する。
提出プリント類について
「知識・技能」(1番目)「思考・判断・表現」(2番目)「主体的に学習に取り組む態度」(3番目)の内、どの項目を評価するためのプリントなのかによって若干異なる。
質(内容)は全てのプリントで評価対象となるが、量(文字の量)については「主体的に学習に取り組む態度」(3番目)だと評価されやすいが、他の2項目を対象の箇所の場合評価しにくい傾向がある。
量が多いからといってマイナスになることは当然ない。
先生が忙しい時や疲れている時など、きっちり内容を確認できない時は「量」の判断になることもあるので、行数で評価が決まることがある。普段から「質」を重視する発言をしている先生はこの限りではない。
授業ノートや授業プリント
板書した内容がが全て書かれている、プリントの()になっている部分が全て埋まっているなど、授業内で記載を指示された内容が全て記載してあれば平均点。先生の発言のメモや授業外で関連する知識を調べた内容のメモがある、授業感想がぎっしり書かれいるなどは加点対象となりやすい。
まとめ:客観性を持った”数字”は評価として重視されやすい。先生毎に評価基準に多少の差はあるので、確認するのが一番効率的
挙手回数や発言回数、ワークの周回数や提出物の文字数という客観性のある数字で捉えらえるものは評価しやすい。(ただし、評価をしない先生もいるので、評価をするという前提があった中での話)
先生毎、教科毎に評価基準に差があるので、想像でやらざるを得ない部分もあるが、先生に直接質問するのが一番確実な方法。答えてくれない場合もあるが、「〇〇を重視するよ」などと答えてくれる場合もある。