目次
【ご紹介データの詳細と比較条件】
合格実績ではなく、通知表の数値の変化となります。
個別指導塾を検討される方は、まずは通知表の数値ということが気になる方が多いと考えるためです。
なお、データは「選んで」ではなく「条件に該当する全て」です。
見栄えの良いデータだけではなく、成績の上がりが鈍いデータも開示させて頂きます。
指導する上で、生徒さん毎に多様な課題があります。
例えば下記のようなものが代表的です。
・学習時間を確保する(量)
・効果が見込める学習方法に修正する(質)
・提出物を出せるようにする(通知表の「主体的に学習に取り組む態度」の改善)
全てに当てはまる生徒さんも多いですが、一部の生徒さんもいます。
いずれにしろ、「ちゃんとやろーね?」で済むはずもなく、中期的に改善を行っていくことをモリコベ!では想定しています。
よって、データは”入塾時→直近”のデータで記載させて頂きます。
※小学生や新中1生からの通塾生はbeforeのデータがとれないため記載しません。
※中3生の場合、3学期でなく入試に持ち込む2学期のデータをafterとして採用します。
※各ケースについての「備考」は長いのでクリックで非表示にできます。内容は、講師が考える課題やそれに対する対策が記載されています。数値変化と合わせて具体的にどのようなアプローチをしているのか、ご参考のために記載しております。
前身の塾からの引継ぎの生徒さんや小学生や新中学1年生時点でのご入塾の生徒さんが省かれるため少ないデータとなりますが、ご参考になれば幸いです。
【ケース1:中学1年生の10月入塾】
ケ ー ス ① :10月途中入塾。週2回コース。5科目指導。通塾経験なし。
データ詳細:before=1年生1学期、after=2年生3学期
各科目変化:英語2→3、数学2→3、国語2→2(2学期期末テストを欠席)、理科2→3、社会2→3
合 計 変 化 :5科目内申10→14
備考
提出物については自分で出せる生徒さんでした。テストは平均点の半分ぐらいで、学習量の確保のため自習を設定しつつ、授業と週次単位での宿題の回し方で質を向上させる取り組みとなりました。
「つい、さぼってしまう」というメンタル面での課題があり、宿題の質がおざなりになったり、やりきれないことが続き、ボトルネック化していました。
本人の進学における希望を聞き取りつつ、現状時点で成績での予想進路を提示することで、まずは”理屈面”でのギャップを明確化しました。
頭で理解しても日々の行動は変えられないのが人間なので長い間同じことを言い続けることになりましたが、ちょうど1年程経った辺りから、日々の取り組みが改善されてきて、テストも平均点辺りになり、通知表も改善されました。
現状でも、”必要な進捗を週次でやり切れない”という課題はあり、そこの改善に取り組んでいます。
【ケース2:中学2年生の4月入塾(春期受講)】
ケ ー ス ② :新中2生として春期講習を経て入塾。週2回コース。通塾経験なし。社会以外の4科目指導。
データ詳細:before=1年生3学期、after=2年生3学期
各科目変化:英語2→3、数学2→3、国語3→3、理科3→4、社会3→4
合 計 変 化 :5科目内申13→17
備考
暗記系は強く、社会は自分で良い点が取れている生徒さんでした。課題は特に英数と理科の化学物理で、理解が必要な部分が弱いことでした。
入塾して直ぐに、理数については改善が見えました。
一方で、宿題をやってこなかったり、偽装が続いたので、宿題完了の報告を授業外の日に塾に来て宿題を見せてもらったり、テキストの解答を保護者の方に預かってもらう形にしました。
ただ、この宿題管理の体制も時間とともにおざなりになってきたので、本人と話をした上で「答えにアクセスできる状態だとどうしても答えを写してしまう」ということだったので、授業の中で講師が丸付けを行う形に変更しました。授業は直し中心とし、進捗に合わせた宿題とその日チェックしたの宿題の中で零れた知識を次の宿題として覚える/理解してくるという形を現在とっています。
もう一段上へのトライが現在のテーマです。
【ケース3:中学2年生の4月に入塾(春期非受講)】
ケ ー ス ③:新中2生として4月から入塾。週1回コース。通塾経験なし。理数の2科目指導。
データ詳細:before=1年生3学期、after=2年生3学期
各科目変化:英語2→3、数学1→3、国語2→2、理科2→2、社会3→3
合 計 変 化 :5科目内申10→13
備考
提出物が出せておらず、最初の内は提出物をしっかり出せるように意識して指導をしています。「やれたら出す」というスタンスだったため、対象物の確認をしつつ、提出物を終わらせるために自習を活用する体制にしました。
また、当初は英語も後々指導対象とする予定であり、借金が嵩むと首が回らなくなる英単語に関して、入塾~夏までに1年生の復習を完了させるように自習のコマで学習とテストを行う体制を取りました。
理数のテストは直ぐに改善が見られましたが、一方で「まぁ、こんなもんでいいっしょ?」という慢心も透けていたのが懸念でした。
実際に2学期から怪しい雲行きとなっており、それを想定していた夏頃からメンタル面での指導を強く押し出しています。
また、理解することが不得手、ではなく、理解しようと”行動”することが不得手のため、ここも大きな改善ポイントとして取り組みを始めています。
前者と後者は似て非なるもので、前者は”トライはする”けどその程度や効率が芳しくないということですが、後者は”トライ自体があまり行われず”、なんとなく分かった気がする=この内容は既に完了済みのステータス、と根拠なく変わってしまいテストを迎える状態です。
この場合、こういった類のやり取りが発生します。
Q.何か分からないことはありますか? A.特にないです。
Q.この間違えた問題、どこが分からないですか? A.この問題が分かりません。
現在、下記のルールを設定し、「理解へのアプローチ方法」のトレーニングを行っています。
1.既習内容でもいきなり問題を解かない。
2.例題をしっかり読み込んで、理解しきったと思ったら問題を解く。
3.間違えた問題に関しては解説を読み込んで「どこが原因で間違えたのか」と「正しい知識」をハッキリさせるようにする。
4.答えが合っていた問題でも「他人に教えられるかを自問自答して」NOなら3のプロセスを行う。
5.3と4の過程で疑問点・不明点を明確にして”個別具体的な質問”を洗い出して、授業で講師に質問をする。
メンタルの課題の影響もあり、5の内容がどうしても「その場で考えた付け焼刃の質問」になってしまっていましたので、1~4のプロセスが踏めていないと判断をしました。
ですので、週1回だった自習を本人の判断で週4回に増やしてもらっています。
底上げが起きる3年生を踏ん張り切る力を身につけることが目下の課題です。
【ケース4:中学2年生の2月入塾】
ケ ー ス ④:2年生の2月に途中入塾。週2回コース。英語以外の4科目指導。大手進学塾の個別指導コースから切り替え。
データ詳細:before=2年生2学期、after=3年生2学期
各科目変化:英語2→2、数学2→3、国語2→3、理科2→3、社会2→3
合 計 変 化 :5科目内申10→14
備考
提出物が出せておらず、3年生時点で出し漏らしがないように確認を繰りかえしました。最初の内は前日までにできていないこともあり、急遽こちら主導で提出物を仕上げることもありました。
また、当初は英語も指導対象としていましたが、トライする中で借金が嵩みすぎていたことと、本人の忌避感が強すぎて、他科目へリソースを配分していく判断を入塾初月に行いました。
ご家庭からの要望で宿題等で不備があっても叱らないでというご要望があり、難しい舵取りになりましたが、各科目基礎点狙いの演習と直しを授業の中心として対応をしていきました。
【ケース5:中学3年生の4月入塾】
ケ ー ス ⑤:2年生を終えて新中3生として春期講習を経て入塾。週2回コース。通塾経験あり(種別不明)。数学以外の4科目指導。
データ詳細:before=2年生3学期、after=3年生2学期
各科目変化:英語3→3、数学3→4、国語1→2、理科2→3、社会3→1
合 計 変 化 :5科目内申12→13
備考
この生徒さんも提出物が出せておらず、3年生時点で出し漏らしがないように確認を繰りかえし、出し漏らしがないように留意をしていきました。
科目に関しては数学と理科の物理が得意で、文系の特に国語と社会が苦手で、とはいえ社会の通知表は3でしたが、テストは平均の半分ぐらいで、なぜ3がついているのか不思議というのが保護者様の所感でした。
まず、国語に関しては読解力と記述力が不足しており、また、それらの能力は一朝一夕でなんとかなるものでもないことから、漢字/文法/古典という覚えることで加点をしやすい部分をメインターンゲットにして通知表の改善を狙いました。
結果としては、漢字が前日までに一通り覚えてテストをしても本番で抜けてしまうということで、目論見からやや低調な出来となってしまい、3に届かず2となってしまいました。本人の「死守しなくては!」という意識を引き出しきれなかった点も指導の不足と振り返っています。
理科に関しては2学期の生物をいかに乗り切るかが難所と事前に想定していたので、夏の間に事前に学習を済ませておき、2学期中は繰り返し確認を取る形でなんとか凹まずに乗り切ることができました。また、1学期の物理や2学期期末の化学において用語の抜けやあやふやな状態は懸念されましたので、重点的に確認を繰り返すようにしました。
指導外科目としていますが、これについては数学も同様なことを実施しています。
そして、問題の社会は一学期にかなりのリソースを割いて取り組んだのですが、結果として点数は入塾前と変わらずで、テストの点数本位で評価される3年生になり、1となってしまいました。
用語を覚えるまでは良いのですが、用語とその内容を紐づけて覚えることができず、テストに対応できないという現象が発生していました。
テキストの本来回答になる「用語」を見て、その説明にあたる「問題」を答えられるようにするというトレーニングを対策として行いましたが、そらで確認してみるとほぼ内容が出てこず、また生徒さん自身も、用語の説明を見てもそこに書いてある言葉の意味が分からないという感じで取り組みの姿勢が良くなっていきませんでした。
1学期の副教科がかなり悪い数値だったこと、夏の模試を経て、英語がテストは対応できているが模試ではほとんど点が取れていないということも問題点として挙がってきたため、ターゲットを再考して社会へ振り向けていたリソースを英語へと再配分することにし、内申が大きく足りていないチャレンジ校ではなく、押さえておきたい第二志望校を死守することを意識して受験までを考えていきました。
第二志望は死守できましたが、あくまで次善の策で、正直こちらとして対応しきれなかったケースだと思います。
【ケース6:中学1年生の1月入塾】
ケ ー ス ⑥:理数が苦手ということで入塾。週1回コース。通塾経験なし。理数指導。
データ詳細:before=1年生2学期、after=2年生1学期
各科目変化:英語4→4、数学3→4、国語4→5、理科3→5、社会4→5
合 計 変 化 :5科目内申18→23
備考
この生徒さんに関しては、下記記事で経緯を記載していますので、ご興味の方はそちらをご覧ください。
https://muranao0117.wixsite.com/obata-naesiro-kobetu/post/指導科目の数学と理科が爆上がりした中学生。辿った経緯は?
数学はテストに関しては「5」の基準を満たしているので、「主体的に学習に取り組む態度」をAにすべく、担当の先生にAにする方法を質問して、言質を取った上で担当先生の要求を満たしていくことをアドバイスしています。やるべきことがはっきりすればきちんと対応できる生徒さんのため、一気に上がったテストの点数を維持することが今後の課題です。
【ケース7:中学2年生の1月入塾】
ケ ー ス ⑦:提出物を出せるようにということで入塾。週1回→3月から週2回コース。通塾経験なし。5科目指導。
データ詳細:before=2年生2学期、after=3年生1学期
各科目変化:英語2→3、数学1→3、国語1→3、理科3→3、社会1→3
合 計 変 化 :5科目内申8→15
備考
提出物もほぼ出せていないということで、まずは週1回の授業で提出物を授業で進め、期限に提出することを目的に塾を利用するという話で通塾をスタートしました。
通塾開始から2ヶ月の間は、学校ワークを授業で進めていく形をとっていましたが、平行して宿題として解き直しをしたりページを進める分量を、意図的にどんどん増やしていくことをアナウンスなしにトライをしていました。
2ヶ月様子を見たところ、完全にではないものの、宿題を課しても進めていけるという実態を確認したので、最低限確保したい「5科評定3」に向けて週2回の体制を提案させて頂きました。
与えられた時間から、流石に「4」は厳しいので、「5科評定3」に上げて、キープすることを課題としています。
1学期は「5科評定3」をクリアしましたが、多くの科目が「2」と「3」の境目になっており、2学期も予断は全く許されない状況です。
定期テストでの底上げはもちろんですが、「主体的に学習に取り組む態度」について「C」がついている科目もあり、テストを上げつつ、テスト外評価が主とある評価項目に対して対策をとることでリスクヘッジを行い、なんとか志望校を受験できる内申をキープすることが課題となります。
また、入塾前の2年生2学期までの内容が抜けに抜けている状態なので、入試当日点の確保に向けて計画的な復習とやりっぱなしにならない定着度チェックも肝となります。
与えられた期間が短いので、少し無理をさせてでも対応をとっていく必要があります。そのため、本人にどこまで無理をさせるられるかのラインの見極めがポイントと考えています。
【モリコベ!が成績を上げるために行っていること】
『ひとりひとりとじっくり向き合う』『オーダーメイドのカリキュラム』『生徒さんに寄り添う指導』
ほとんどの個別指導塾のキャッチコピーは、このように生徒さんに徹底的に合わせた指導、というニュアンスで語られます。
モリコベ!もそうです。ただ、生徒さんに合わせる=生徒さんの要望を最優先する、ということとは考えていません。
HPでも触れていますが、「勉強する気がわかない」と答えた中学生は63.1%。という一方で、「上手な勉強の仕方が分からない」と答えた中学生は71.1%です。
小学生と高校生も同じ傾向です。
(出典:東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査」2023年実施分より)
※東京大学社会科学研究所・ベネッセ教育総合研究所共同研究「子どもの生活と学びに関する親子調査2023」については下記リンクからご確認頂けます。
この現実認識に立った上で、生徒さんの成績を上げるためにはどうしたらよいのか。
・・・一言では言葉にできないです。
だから、この記事では成績の変化だけでなく、『取り組み』について、できるだけ詳細に記載をしています。
あえてモリコベ!の個別指導を言葉にするなら、以下のようになるかと思います。
『成績への貢献度と達成難易度から想定するコストを比較検討し、優先順位をつけた指導をする』
『生徒さんの行動や様子から習慣、考え方、メンタルにおける課題を読みとり、改善策を考えて実行に移す』
『これら2点について継続的に効果測定をしながら指導を変化させていく』
ものすごく硬い表現ですが、具体的になったと思います。
一方で、先に挙げた例の一つである『生徒さんに寄り添う指導』というのは、丸い表現ですが、具体的にどういう指導方針なのかが分からないです。
学習塾というのは、マッチングがかなり大事だと思っています。
モリコベ!では、成績アップを目的とした上記方針に従い、ご紹介したようなアプローチを行っています。
そのため、生徒さん自身にも「課題」を認知してもらう必要があるため、言われたくないであろうことも伝えます。
ただ、こういった経験は、遅かれ早かれ人生で必ずあります。最初は手痛いものですが、徐々に冷静に考えられるようになり、現実の壁にアプローチができるようになっていきます。
そして、生きていけるようになるのだと思います。
必要なことだから、子どもたちに身につけて欲しいと思っています。
【守山個別塾ーモリコベ!ーと関連情報について】
名古屋市守山区の小幡駅の南にある塾です。
<プロ講師が教える個別指導塾>「守山個別塾ーモリコベ!ー」
瀬戸街道の城下交差点から東へ50メートル。小幡・苗代・廿軒家・千代田橋学区などが主な通塾エリアになります。地元高校生の指導も行っています。
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